43.裏金(off-the-book funds)作り
最近、ちょっと傾向(mood)が変わってきたかな、と感じるものの一つに、裏金作りの表面化(coming to light)があります。警察の元偉いさん(big cheese)が現役時代(when he was on service)の悪癖(bad habits)を告発した(accuse)り、官僚(bureaucrat)が弁償(compensation)を求められたり。以前ほど機密費(secret funds)が自由に使えなくなったって話もありますよね。日本はまだまだムラ社会の側面を残しています(retain)が、この10年、20年でだいぶ変化してきたのではないでしょうか。
露骨に賄賂(bribe)を取るまでは行かなくても、透明性が確保されにくいお金の使い方をしていると腐敗(corruption)の温床(hot bed)になりやすい。1億2千万もの人間が住んでいるのだから、その複雑さ(complexity)はふつうの人が想像できる範囲(range)を超えていると思います。効率(efficiency)の点から見ても内部の人間が警鐘を鳴らす(blow the whistle)道を整備することは大事でしょう。経済(economy)が右肩上がりの(constantly growing)時は、そういうロスも織り込んで(discount)やっていけたんでしょうけどね。
ただ、問題もありますよ。以前にも触れた「バカの壁」の著者、養老孟司氏は、官僚主義(red tape)の害(harm)として、解剖(dissection)用の献体をされた(donate one's body)、亡くなられた(deceased)患者さん(patient)の葬儀に参列する(attend a funeral)際、領収書((bill-payment) receipt)を貰わないと香典(condolence money for a funeral)が経費(expenses)として認められない、ということをよく例に出しておられます。「葬式で領収書なんか貰えるか!」と、経理(accountants' section)とケンカした(have a quarrel)けど埒があかない(accomplish nothing)から、自腹を切る(pay out of one's (own) pocket)ことも多い、と。この辺りは、極端な例で言えば、横領(embezzlement)を防ぐ(prevent)という経理の役割も分かるだけになかなか難しいところですが。
その他にも必要な経費が認可さ(approve)れない、認可されるとしても実際問題(as a practical matter)話にならないほど時間と手間がかかる。現場(frontline)の判断で自由に使える金がいくらかあったらどれだけ仕事がやりやすいか、裏金作りの背景にそういう考えがあることも理解できます。警察にしても、情報提供者(informant)に報酬を払う(pay a reward to)必要がある場合もあるでしょうし。国の予算(budget)は原則的に(in principle)単年主義で、繰り越し(carryover)は認められないですしね。費用削減(cost reducing)の動機付けが制度化されていないという部分もあります。
経費で豪遊した(go on an extravagant spree)り、家や車を買ったりするのは論外です(out of the question)が、単に倫理的に(ethically)糾弾するだけでなく、仕事をしやすいシステムを作り上げたり、きちんと仕事をしている人や部門を(金銭なものも含めて)認めるよう(give credit)にしないと社会が次第にうまく回らなくなると考えます。そういった大きな絵(big picture)を描くのが本来の政治家の役割ですよね。最近の政策重視への流れにはその点で期待しておる次第です。

