楽ちん英単語力増強サイトトップ>英単語エッセイ>破られない暗号
75.破られない暗号
クレジットカード情報を不正に(illegally )入手して他人の名義で買い物をする成りすまし詐欺(identity theft)、ATMの隠しカメラ(secret camera)で暗証番号(password)を盗み見る、あるいはウイルスなど、セキュリティの世の中には問題が非常に多く困った事です。カードに磁気情報ではなくICカードを利用したり、指紋や網膜を用いた認証技術(verification technology)を使うなど対策(countermeasure)技術も進化を続けていますが、イタチごっこ(cat-and-mouse game)の感をぬぐえない(can't erase feeling of )というのが実感ではないでしょうか。クレジットカード情報っていっても信販会社(credit company)の人間が情報漏(leak)らしたら利用者にはどうしようもないですしね。
そういった中で根本的に(fundamentally)破ることが出来ない(unbreakable)という量子暗号(quantum cryptography)の実現(realization)が近づいているそうです。完全に理解できているわけではないので、(英語の勉強を兼ねていると思って)知ったかぶり(wise cracks)になるのは大目に見ていただきたいのですが、暗号(secret code)という物は「暗号そのもの」とそれを解読する(decipher)ための「鍵」から出来ている。要は(in short)文書なり情報なりを暗号に変え、暗号を元に戻すための方法が「鍵」な訳ですね。「鍵」を知らない人間が暗号で書かれた文書を得たとして、それを解読するの(break)にどれだけ時間がかかるか、が、暗号の破られにくさ(unbreakability)、安全性(security)を評価する基準(assessment criterion)として用いられてきた、と言う事ですが、これは本質的に(essentially)遙か昔、人類が暗号という物を使い始めた時代から変わってません。
そういう今までの暗号の問題点の1つは、暗号を破るための裏口(backdoor)があるということです。解読するための鍵を不正に入手することが出来れば簡単に閉じられたドアは開いてしまうんですよね。
量子暗号が実現すると上記の弱点が根本的に解消される(be solved)と言われています。量子テレポーテーション(quantum teleportation)を利用した暗号の本質(essence)は、コピーを作る事が出来ない点にあります。ファックスなりe-mailなりで情報を送る場合、誰かがFAXされた紙を密かに(in secret)コピーしたりしても、コピーされた事実は情報の送り主(sender)、受け手(receiver)共に分かりません。けれど、量子テレポーテーション技術を利用して情報を送った場合、誰かがその情報を読みとったり(scan)、盗もう(steal)としたりすると送った情報自体を消してしまう事になります。これは量子の世界に特有の量子の絡み合い(involvement)に基づく現象(phenomenon)なのですが、送った情報が消えてしまうので、情報を盗んだ事が情報の送り手、受け手にばれて(be revealed)しまうという訳です。
この量子暗号を実現するためには、技術的な障害(hurdle)を乗り越えていく(get over)必要がありますが、最近、既存の光ファイバーを利用して10キロメートルの距離での量子テレポーテーションを行う実験が成功したり、複雑な(complex)情報を送るために、光子ではなくセシウム原子を利用して多くの量子の絡み合いを作り出す事にデンマークの研究所が成功するなど、実現が視野に入ってきた(come into sight)と言えそうです。

